関東力学系セミナーのご案内
「関東力学系セミナー」は, 東京大学大学院数理科学研究科(駒場キャンパス)において
月に1回程度の頻度で通常金曜日15時から開催しております. 皆様のご来聴を歓迎致します.
本ページは, 趣旨に添ったものであれば, ご自由にリンクして頂いて構いません.
(2019年10月2日開設/2020年3月11日更新)
今後の予定
過去の記録
- 日時: 2020年 1月24日(金) 15:00開始 (2-3時間)
- 会場: 東京大学駒場キャンパス 数理科学研究科棟 126号室
- 講演者: 川平 友規 氏 (東京工業大学)
- タイトル: Derivatives of mildly degenerating holomorphic motions of the
quadratic Julia sets
- 講演概要: 構造安定な1次元正則力学系族では,ジュリア集合の変化が
力学系同変な正則運動 (holomorphic motion) によって
記述される.本講演では,主に2次多項式族について,
そのような正則運動の一般的な速度評価や
境界挙動に関する結果(Yi-Chiuan Chen 氏との共同研究)を概説する.
とくに,正則運動が適切な経路にそって退化し
ジュリア集合が位相的に変化するような状況において,
その退化を記述する半共役写像のヘルダー指数について論じる.
時間が許せば,正則運動にともなうハウスドルフ次元の速度に関する
結果についても触れたい.
- 日時: 2019年11月8日(金) 15:00開始 (2-3時間)
- 会場: 東京大学駒場キャンパス 数理科学研究科棟 126号室
- 講演者: 杉山 登志 氏(岐阜薬科大学)
- タイトル: The moduli space of polynomial maps and their fixed-point multipliers
- 講演概要: 複素1変数のd次多項式f(z)は複素平面からそれ自身への正則写像であるが,
その固定点におけるmultiplier(微分係数)たちがどのような値であるかは,
f(z)の反復合成の性質を調べる複素力学系において非常に重要である。
講演者は,d個の複素数を先に与えたときに,これらを固定点のmultiplierにもつような
複素1変数d次多項式f(z)が,アファイン共役のレベルで何個あるのかを,
重複固定点を持たない場合において完全に調べ上げた。
本講演では,この結果を紹介し,その証明の概要を可能な範囲で詳しく述べる。
臨時開催のため、通常と異なる会場、曜日です。ご注意ください。ご案内は こちらをご覧ください。
- 日時: 2019年10月7日(月) 11:00-12:30
- 会場: 一橋大学 国立キャンパス西キャンパス インテリジェントホール
- 講演者: James A. Yorke 氏 (University of Maryland)
- タイトル: Many Faces of Chaos
- 講演概要: Scientists were probably the last people to find out about chaos. Everyone knows our lives are all chaotic: predictable in the very short run and unpredictable in the long run. Chaos is an area of science and mathematics that describes situations in which small changes can cascade into larger and larger long-term effects. Meteorologist Edward Lorenz, one of the founders of chaos theory, suggested in 1972 that the flap of a butterfly’s wings in Brazil might set off a tornado in Texas, implying that we can never know all the factors that determine our weather. At best we can only predict the details of the weather a few days ahead. Chaos is a concept with many facets or aspects. It has several definitions that emphasize different aspects of chaos. No definition is complete. My talk will illustrate how focusing on different aspects of chaos leads us in different directions and results in a fuller understanding of chaos.
Yorke氏は京都大学数理解析研究所におけるRIMS共同研究(10/17)、京都大学数学教室における京都力学系セミナー(10/18)等においてもそれぞれ異なる話題の講演をされます。
2019年7月までの記録
こちらをご覧ください.
世話人
斉木 吉隆 (一橋大学)
高橋 博樹 (慶應義塾大学)
林 修平 (東京大学)
お問い合わせ先
斉木 吉隆
一橋大学 経営管理研究科
E-mail: yoshi.saiki "アット" r.hit-u.ac.jp ("アット"は@に置換)
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